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健康的に安心して暮らす家づくりのために考慮すべきポイントとは

多くの時間を過ごすマイホーム。耐震性や耐久性も大事ですが、「家族が健康的に安心して暮らせること」も同じくらい大切です。
夏の暑さや冬の寒さ、花粉症・PM2.5・黄砂、建材に含まれる化学物質やアレルギーなど家族を守るためにはさまざまな害から守らなければなりません。
こちらの記事では健康的に安心して暮らすために考慮すべきポイントを紹介します。

健康的な生活を脅かす要因どんなものがある?

では実際に健康的な生活をするうえで問題となる要因にはどのようなものがあるでしょうか?大きく分けて4つ解説します。

暑さ・寒さから生じる健康被害:
『夏バテ・熱中症・ヒートショック』

生活していて1番身近に感じるのが気温の変化です。
夏は暑い、冬は寒いのが当たり前という時代は終わり、自らを守るための対策が必要な時代に突入しています。実際に日本の平均気温は100年前と比べ、1.3℃程度あがっており、1990年代以降高温になる年が頻出してきております。
記事を書いている2023年9月24日現在の浜松の期間平均気温も前90日間平均で約1.2℃高く(※)なっており、ますますの高温化が心配されます。 ※「気象庁HP期間平均気温一覧表」参照

夏の暑さによる健康被害
『夏バテ・熱中症』

暑さによる健康被害といえば「夏バテ」や「熱中症」が挙げられます。
暑さにより体温が高温になることで、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調整機能がうまく働かなくなることで「夏バテ」、より悪化すると「熱中症」を引き起こします。 熱中症になってしまうと、頭痛やめまい、吐き気、立ちくらみや痙攣、悪化すると意識障害や最悪の場合死にいたることもあります。

※総務省:令和4年(5月から9月)の熱中症による救急搬送状況より

一般的には最高気温が25℃となる頃から発生しはじめるといわれ、近年では5月頃から多く発生し、蒸し暑さの増す6月下旬から8月いっぱいがピークとなります。

また総務省のデータによるとその発生の約4割が住居となっており、住まいの暑さへの対策は熱中症対策の重要な役割といえます。

冬の寒さによる健康被害
『ヒートショック・寒暖差』

冬の寒さによる健康被害で多いのは「ヒートショック」です。

主な原因は、温度差といわれ、冬場に暖房の効いた部屋からお風呂に入るために洗面所で衣服を脱ぐ。その状態からさらに寒い浴室へ移り湯船に浸かり温まる。その際に起こる急激な温度差により、血圧が一気に上昇・低下することで心筋梗塞や脳卒中を引き起こします。 この一連の状態を「ヒートショック」と呼びます。

ヒートショックによる死亡数は多い年で年間1万9000人(※)にも数えられ、寒い地域だけでなく、温暖な地域でも多く発生しています。
寒い地域は元々寒さに対する対策を施していることが多いのに対し、暖かい地域ではその対策が十分でないことがその理由に挙げられます。
※消費者庁「高齢者の事故に関するデータとアドバイス等」参照

建材に含まれる化学物質・室内環境による健康被害
『シックハウス症候群』

住宅建築において必ず使用される建材、壁紙、接着剤なども建築部材も健康被害を与える原因になり得ます。
これらの部材にはホルムアルデヒドやトルエン、キシレンといった有機化学物質(VOC)が含まれており、その濃度によって健康被害を及ぼします。
症状としては「目のチカチカ」「鼻水」「のどの痛み」「頭痛」「吐き気」など人によってさまざまです。 また、ダニやカビ、ハウスダストなどによっても同様の症状が起こることがあり、これらを総称して「シックハウス症候群」とも呼ばれます。

花粉症・PM2.5・黄砂などの外気による健康被害:アレルギー・喘息

人が生涯で摂取する物質 (質量比)の83%が空気といわれ、その中でもなんと57%が室内の空気といわれています。

食べ物や飲み物が全体の15%とでしかないのには驚きますよね。

泥水やほこりのついた食べ物を食べる人は少ないと思いますが、空気はどうでしょうか?室内の空気をいかにきれいにするかが健康にとって非常に大切になります。

その要因の多くは外気からもたらされ、人体に影響のあるものだと「花粉、PM2.5、黄砂」などさまざまです。

※臨床環境医学第9巻第2号 日本臨床環境医学会会誌『人体の物質 摂取量(重量比)』日刊工業新聞 2003年7月18日付記事より抜粋

花粉症による健康被害

みなさん知ってのとおり、花粉は花粉症を引き起こします。
日本人の花粉症有病率は40%以上ともいわれ、全国的に見ても静岡県は花粉の飛散量が全国トップクラスで有病率の高い地域となっています。
花粉症の主な症状としては、「鼻水」「くしゃみ」「鼻づまり」「目のかゆみ」。
またこれらによってもたらされる集中力の低下や睡眠不足が勉強・仕事・家事などに大きな影響を及ぼします。

PM2.5による健康被害

PM2.5とは大気中に浮遊する直径2.5㎛(マイクロメートル)以下の小さな粒子のことを指します。
モノの焼却、ガソリン車による排気ガス、工場などから排出されますが、粒子が非常に細かいため吸い込んでしまうことで気管支喘息などの呼吸器系の疾患につながります。
昨今では、アジアや中東圏の発展に伴い、大陸をわたって日本に影響を与えるケースも少なくありません。

黄砂による健康被害

黄砂現象とは東アジアの砂漠域から強風により吹き上げられた大量の砂塵などの粒子が上空の風によって運ばれ、日本に飛来し、大気中を浮遊・降下する現象をいいます。
黄砂は地域によっては視界が不良になるほどの濃度になることもありますが、その健康被害としては、目・鼻・皮膚などのアレルギー症状や気管支喘息・気管支炎などの呼吸器系疾患との関連が指摘されています。

健康的に安心して暮らすためには?

ここまでで住まいを取り巻く環境には多くの害が存在することが分かりました。 ここからは健康的で快適に暮らすためにどのような点を注意・考慮しておくべきかポイントを分けて紹介します。

暑さ・寒さによる健康被害を防ぐには

家全体の温度差をなくそう

夏の暑さ・冬の寒さどちらにも共通する点は健康被害が「家のどこで起こるか分からない」ことです。

つまり、リビングや寝室だけエアコンを入れて快適にする、脱衣室や浴室に暖房を置いてそこだけを暖めるといったような局所的な対策では解決しません。リビングから廊下を通ってトイレに、玄関で来客の対応などさまざまなシーンで健康被害は起こり得ます。
そのためには、基本的な断熱性能を高めることも重要ですが、家を1つの部屋と捉え、空間ごとの温度差がなくなるように配慮することが大切です。
代表的なシステムとしては、床暖房や全館空調などがありますので導入を検討するのも1つの対策になります。
また、お金をかけずに間取りの一工夫でも対策できます。

「なるべく廊下を設けないこと」です。
LDKから直接洗面所やトイレなど他の空間つながる間取りにすることで家の空気が循環し、部屋ごとの温度差を軽減することが可能です。
また、部屋の上下の温度差(水平温度差)も考慮しなければなりません。
床だけが暖かく、部屋全体が寒い(床暖房使用時)、また足元は寒いが、頭は熱でボーっとする(エアコン使用時)となると、自律神経の乱れの原因となり、自律神経失調症などの原因となる場合もあるようです。
気密性断熱性の高い家で、吹き抜けや天井が高い家はシーリングファンを取り付けるなどの工夫も必要です。

快適に過ごすには湿度も大事

快適に過ごすためには温度だけでなく、「湿度」も大事です。

季節によっても変わりますが、夏場は50-60%程度、冬は40-50%程度が最適といわれています。
夏場の冷房器具などで温度を下げすぎてしまうと冷えを感じてしまう女性も多くいます。

その場合、温度は一定に保ちつつ、湿度を下げてあげることで快適に過ごすことも可能です。
また冬場は乾燥することでウイルスが浮遊しやすくなってしまったり、お肌のトラブルも起こったりしてしまうため、季節ごとに適度な湿度を保つことも健康に過ごすために重要な要素といえます。

建材に含まれる化学物質による健康被害を防ぐには

建材に含まれる化学物質による健康被害を防ぐために重要になるのは、「そもそも化学物質を発生させにくい建材を使うこと」「発生した化学物質を換気できちんと排出すること」です。
それぞれ解説します。

そもそも化学物質を発生させにくい建材を使う

先にもお伝えしたように住宅を構成する建材や接着剤等には有機化学物質(VOC)が含まれます。VOCは常温で揮発するため、シックハウス症候群に大きく影響します。 確認すべき点は大きく分けて3つです。

各住宅会社ではどんな建材が使用されているか?

まず確認するべきなのは、建材・接着剤の安全性です。
VOCの1つにホルムアルデヒドがあります。
ホルムアルデヒドは、その発散量により等級が定められ、住宅に使用できる面積の制限が定められています。その等級はF+☆の数で定められ最高等級がF☆☆☆☆(エフフォースター)になります。
現在の建築会社の多くではF☆☆☆☆の部材が使用されていますが、F☆☆☆以下の部材も市販されているため、注意が必要です。

現場で使われる部材が徹底管理されているか?

前述したように建築会社で使用されている部材の多くはF☆☆☆☆です。
しかし、実際の建築現場には大工工事担当、壁紙担当、塗装担当、仕上げ担当など多くの業者が出入りしており、部材・接着剤等をそれぞれが独自で用意し、現場に持ち込むことも少なくありません。
「有害な部材は現場に持ち込まない」ためにも家で使う部材がきちんと一括で管理されているか?業者による持ち込みが起こっていないか? その点を確認することも大切です。

きちんと検査・測定されているか?

部材の徹底管理と合わせて確認が必要なのは、「VOCの発散量を引き渡し前に検査・測定しているか」です。
それぞれの発散量には厚生労働省の基準があります。しかし、部材の使用制限は義務付けられているものの空気環境測定は義務付けられていません。
安心してお住まいいただくためにも、引き渡し前に空気環境の測定を行い、VOCの発散量が基準以内に収まっている建築会社を選ぶことをオススメします。
特に床暖房を採用する場合には注意が必要です。
床材、またそれを固定する接着剤はVOCを含んでいます。
床暖房用のフローリングは床を暖めることで起きる床材の伸縮の影響を受けにくいように通常よりも多めの化学物質を含みます。
そのため、床暖房のない家と比べるとVOCの発散量が多くなる恐れがある点も注意が必要です。
床暖房をつけた状態で空気環境測定をすることをオススメします。

発生した化学物質を換気できちんと排出する

2003年に建築基準法の改正があり、主にシックハウス症候群の防止の観点からすべての建築物で24時間換気システムを導入することが義務付けされました。
換気回数の基準としては、一般戸建の場合「1時間当たり0.5回以上」の換気が必要と設定されています。
つまり現在の住宅は「定期的に外気を取り込まなくてはいけない環境」にありますので、後述する外気による健康被害を防ぐ対策もさらに重要となります。

24時間換気システムにもいろいろある
換気システムの比較 第1種換気 第2種換気 第3種換気

換気方法

排気・給気とも機械で行う 給気のみ機械で行う 排気のみ機械で行う
換気の安定性

給排気とも機械で行うため、換気量・換気経路は安定している

〇~△

気密が悪いと換気量・換気経路の制御が難しい

〇~△

気密が悪いと換気量・換気経路の制御が難しい

外気浄化性能

◎~〇

1カ所から外気を取り入れるので高性能なフィルターを使用できる

◎~〇

1カ所から外気を取り入れるので高性能なフィルターを使用できる

通気抵抗が高くなるので高性能フィルターを使いにくい

寒さ・騒音・その他

◎~〇

熱交換機能があれば、冷気は侵入しにくく、騒音も抑えやすい

△~×

気密が悪いと壁内結露が生じやすく、住宅ではほとんど使用されない

外壁ガラリから冷気・騒音が侵入しやすい

24時間換気システムといってもそのシステムは1つだけではなく、大きく分けると3つの種類に分けられます。
給気・排気とも機械で行う第1種換気、給気のみ機械で行う第2種換気、排気のみを機械で行う第3種換気です。
第2種換気は壁内結露が起きやすく病院の手術室などの一部では使われますが、戸建て住宅ではまず使われません。第1種換気と第3種換気が主に戸建ての24時間換気システムとなります。

オススメは「第1種換気システム」

その中で健康配慮の観点からオススメなのが、「第1種換気」です。
第3種換気は第1種換気と比べ、導入コストが安く、メンテナンスが楽などメリットがありますが、給気部は穴を開けてフィルターをかましているだけになります。
そのため、冬の寒さなど外気の影響をモロに受けてしまいます。
それに比べ、第1種換気は第3種より導入コストが高く、メンテナンスは必要なものの、機械による計画的な給排気が可能になり、温度を調整する熱交換器を間に挟むことも可能です。

効率的な換気には気密性も重要

換気システムを導入しても 気密性が低いと計画していた通りに空気が流れず、空気の澱んだ箇所ができてしまう可能性があります。
その結果、二酸化炭素の量が増え、酸素不足となり頭痛や息苦しさを覚えたり、湿気や結露によりカビが発生したりするリスクが高くなり、そのカビが原因で健康被害がでる恐れがあります。
換気システムを効率的に活用するためには、気密性も重要です。

↓気密性について詳しく知りたい方はこちら↓

室内環境(ダニ・カビなど)による健康被害を防ぐには

VOCだけでなく、ダニやカビといった原因でもシックハウス症候群が起こります。 ダニ・カビの発生を抑えるために考慮したいポイントを2つ紹介します。

ダニ・カビ発生は湿度コントロールで予防!

ダニやカビの発生と温度・湿度は相関関係にあります。
一般的に
「ダニは湿度60%以上・温度20-30℃」
「カビは湿度70%以上・温度20-30℃」
になると繁殖しやすいといわれ、暖かくジメジメした環境を好むため6-8月頃に多く発生します。

その対策として効果的なのが「湿度コントロール」です。

こまめな換気、エアコンの除湿運転、除湿器の配置、除湿剤を使うなど、湿度を下げる方法はさまざまですが、オススメなのが先ほどもお伝えした「第1種換気」の導入です。
こまめな換気といっても都度窓の開け閉めをするのは大変ですし、天候によっては湿度があがってしまいます。
また除湿器も水捨て不要の機種もありますが、多くのシステムではタンクに水分を集め、たまったら手動で排水するなど手間がかかってしまいます。
その一方で第1種換気を採用した場合、給排気を機械で計画的に行うことができ、また熱交換機能のあるシステムであれば温度と合わせて調整が可能になります。
排水も合わせて行ってくれるシステムもあるため、手間も少ない点が魅力です。

掃除しやすい環境をつくる

ダニ・カビとも栄養がなくては生きていけません。
できる限り餌を与えない環境づくりも大切です。
ダニ・カビが主に栄養としているのが、不飽和脂肪酸を含んだ人間の「フケ」「垢」「髪の毛」などです。
その他にもペットの毛やお菓子などの食べカスなども栄養となりますが、これらをこまめに掃除して排除することで繁殖を抑制することが可能です。

住宅の検討段階で行える対策としては、

①なるべく壁や床の凹凸の少ない間取りにする

汚れやほこりは角にたまりやすく、また角は掃除機もかけにくくなります。また段差が大きいとロボット掃除機などが乗り越えられないため、壁や床がなるべくシンプルになった間取りの方が掃除がしやすくなります。

②掃除しやすい素材を選ぶ

キッチンや脱衣・洗面所などは汚れが飛びやすく、濡れやすい環境にあります。
そのため、フロアタイルやクッションフロアを採用するなど掃除のしやすい素材を選ぶことも大切です。

③家具の配置まで考慮する

掃除のしやすさには家具の配置も重要です。
ソファやテーブルの下、テレビボード、ベッドの下などもほこりがたまりやすく、掃除のしにくい場所になります。
そのため、掃除のしやすい動線に家具を配置してあげることや家具と壁や床の間に掃除機の入るスペースを確保することも重要です。
テレビボードなど、ものによっては造りつけの家具を採用することですき間をつくらないことも効果的です。

④照明にはダウンライトを採用する

デザイン性の高いシーリングライトやペンダントライト、また天井を照らす間接照明はオシャレではありますが、掃除の観点から見ると少し手間がかかります。

それに対しダウンライトは天井に埋め込まれているためほこりがたまりません。

掃除の観点からみるとダウンライトを多めに採用することでその手間を削減することが可能になります。

花粉症・PM2.5・黄砂などの外気による健康被害を防ぐには

先ほど書いた通り、室内環境を健康にするために、室内の空気を効率よく換気することの重要性をお話しました。室内の空気を外に排出する=外気の空気を室内に取り入れるということになります。
当然外の空気が花粉やPM2.5に汚染されていれば、シックハウス症候群は防げるが、花粉症は防げないという問題が起こってしまいます。

外気をクリーンな状態にして室内に取り入れる

一般的な換気口イメージ

虫を防ぐためだけの目の粗いフィルターでは、細かな花粉やPM2.5の浸入は防げません。
HEPAフィルター(※)などに代表されるような高性能のフィルターがオススメです。
また、先ほどから述べているように、家のすき間から空気が入ってきてしまうような低気密住宅では、いくら性能の良いフィルターを付けても、隙間から侵入してしまいます。
高気密かつ、第1種換気(排気も給気も機械)を採用することにより花粉やPM2.5、黄砂などの汚染された空気を効率的に捕集することが可能になります。

※HEPAフィルター:花粉やほこり、ウイルスなど、空気中のごく小さな粒子を捕集することができる「高性能な微粒子エアフィルター」のこと

空気清浄機の設置は?

室内の空気の対策には「空気清浄機」の設置も効果的です。
HEPAフィルターの働きにより花粉やほこり、皮脂・ダニ・カビなどのハウスダスト、PM2.5などの微粒子も捕集してくれます。
ただし、空気清浄機1台だけでは家全体の空気をきれいにすることは難しいため、面積に応じて複数台欲しくなってしまうこと、またそれぞれのフィルターのお手入れも必要になるため、導入する場合はコストと効果の見極めが必要になります。

セキスイハイムの健康への取り組み

ここまでは住まいにおける健康被害を抑えるポイントについて解説してきました。
最後にセキスイハイムとしての健康への取り組みについて解説します。

「快適エアリー」採用で一年じゅうどこにいても快適に

冬は心地よく、夏はエアコンに頼りすぎない爽やかな暮らし。
空調システムで整えられた空気環境で、日常的な心地よさにも配慮した住まい。 それを叶えるために採用されているシステムが「快適エアリー」です。

「快適エアリー」とはセキスイハイムの提案する熱交換機能付きの第1種換気システムのことを指します。

床下の大空間に冷暖房ユニット、除湿ユニットを設置することで、床下全体をじんわり暖めることが可能です。

居室ごと暖めるクーラーなどの暖房器具とは違い、水平の温度差を軽減することが可能で、それによりヒートショックなどの家庭内事故を防ぎます。

床暖房との違いは、床自体を直接暖めるわけではなく、床下空間を暖めることです。
それにより自然なぬくもりを家全体に与えるとともに、居室には計画的に配置された床付グリル(壁付タイプもあり)から暖気を吹き出させ上下の温度差も軽減します。
夏場は温度と合わせて家全体の湿度の調整も可能で、暑い夏の日中でも湿度50-60%程度をキープすることが可能です。
ただ冷やすだけではなく、湿度をうまくコントロールすることで夏のクーラーによる冷えからも身を守ります。

汚染された空気の侵入を防ぐ「快適エアリー」

快適エアリーは、温度・湿度だけでなく、空気環境も整えます。

居室ごとに通気口の設けられている第3種換気システムと違い、高性能3層フィルター(※1)を介し、1カ所から外気を取り込みます。
それにより花粉や0.3㎛以上の微粒子は99.97%捕集可能になります。(※2)
またNO2フィルターにより排気ガスなどNO2も80%以上除去します。(※3) この働きにより、キレイな空気が常に部屋を循環することになり、花粉症ほかアレルギーの影響を大幅に軽減します。

※1:フィルターのメンテナンスは2.3カ月に1度、プレフィルターに掃除機をかける程度です。HEPAフィルター、NO2フィルターは性能を確保するために5年に1度(目安)の交換が必要(有償)です。
※2:花粉粒径は10㎛以上を想定、大気塵0.3-0.5㎛の捕集率測定結果(東レ㈱調べ)数値はお引き渡し時のフィルター初期性能を示しています。
※3:試験室内での除去率測定結果(東レ㈱調べ)

有機化学物質(VOC)に対するセキスイハイムの取り組み

セキスイハイムでは、VOCに対して大きく3つの取り組みを行っています。

  • F☆☆☆☆建材の使用
  • 現場で使う部材もすべて工場で一括梱包
  • 1邸ごとの性能を提示

それぞれ解説します。

F☆☆☆☆建材の使用

セキスイハイムでは「F☆☆☆☆」(エフフォースター)というホルムアルデヒドの飛散量が最も少ない健康に配慮した部材を使用しています。また施工現場で用いる養生テープや接着剤に至るまで独自基準により厳選した材料を使用しています。

現場で使う部材もすべて工場で一括梱包

セキスイハイムは工場生産のため、業者が現場で使う部材もすべて工場で一括発注を行います。
ボルトの1本からすべての部材を一括でデータ管理しています。 そのため、完成段階までに必要となる部材を把握することが可能で、工場にて一括梱包することで施工業者による管理できていない部材の持ち込みを未然に防ぎます。

1邸ごとの性能を提示

安心の建材を使って建物を建てただけでは安心の証明にはなりません。
セキスイハイムでは必ず引き渡し前にホルムアルデヒド、トルエン、キシレンといったVOCの発散量を測定し報告書を作成します。 厚生労働省の基準では温度条件を定めていませんが、セキスイハイムでは独自の基準を設け、必ずそれをクリアし、引き渡ししています。

まとめ

耐震性や耐久性などの性能や間取り・インテリアは住まいにおいて大切なポイントです。
しかし、温度や湿度、空気環境なども安心して住まうためには同じくらい大切です。

「家族がみな健康的に安心して暮らせるマイホーム」ぜひ検討してみてください。

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