こんにちは!注文住宅を検討中の皆さん、家事効率をアップさせるための「回遊動線」について興味をお持ちではありませんか?
回遊動線は、家事の時短や生活の快適さを向上させるために非常に有効な間取りの一つです。
しかし、回遊動線にも知っておかないと失敗する落とし穴が存在します。
この記事では、回遊動線の基本からそのメリット・デメリット、そして失敗しないための間取りのポイントを詳しく解説します。
この記事を読むことで、回遊動線を取り入れた住まいづくりのヒントを得ることができます。注文住宅を検討中のご家族はぜひ最後まで読んでみてください!
回遊動線とは?
回遊動線とは、家の中をスムーズに移動できるように設計された動線のことです。
例えば、キッチンから洗面所、リビングへと無駄なく移動できるようにすることで、家事の効率を大幅にアップさせることができます。
回遊動線を取り入れることで、家事の時短や生活の快適さが向上し、家族全員がストレスなく過ごせる空間を作り出すことができます。
意外に多い!?回遊動線の落とし穴
回遊動線には多くのメリットがありますが、設計を誤ると逆に不便になることもあります。
メリットを詳しく解説する前に回遊動線の落とし穴を紹介していきます。
収納スペースが削られてしまう恐れがある

回遊動線を確保するために通路を優先することで、収納スペースが不足してしまう可能性があります。
家事を効率化するために移動のしやすさを優先することも重要ですが、それは動線に沿って適材適所の収納があってこそ成り立つものです。
回遊動線を採用しても十分な収納量が確保することが可能かあらかじめ確認した上で採用するようにしましょう。
収納について詳しく知りたい方はこちらの記事がオススメです!
回遊動線が生活スペースを圧迫してしまうことも!

収納スペースと同様ですが、回遊動線を優先することでその他の生活スペースが圧迫されてしまうことがあります。
例えば上記の図のようにアイランドキッチンを採用することでダイニングへのアクセスがしやすくなり、家事の効率化が可能になります。
しかしその分キッチンに必要なスペースは増えてしまいます。
同じ間取りでも壁付けキッチンを採用することでキッチンを省スペース化することが可能なため、洗面所などの空間を広くすることが可能になります。
もちろんどちらも叶えることも可能ですが、そのためには、家を大きくする必要があるため、コストが掛かってしまいます。
このように回遊動線を優先することによりどこか他のスペースが犠牲になってしまうことも考えられるため、優先順位付けも大切です。
プライバシーの低下に注意
回遊動線=部屋同士のつながりが多くなることになります。
部屋をつなげるために本来壁だったところが通路やドアになることで、人の視線や匂い、音などが伝わりやすくなってしまう可能性があります。
家族だけが通るのか、来客も通る動線なのかによっても配慮するレベルが変わります。
家族それぞれのライフスタイルを考慮して、設計するように心掛けましょう。
回遊動線でコストが増加!?

回遊動線をつくることで通路が必要になるとお伝えしました。
通路ができるということはそこに照明が必要になります。
2方向からアクセスしても使いやすいように照明のスイッチも複数必要になり、その分の電気配線工事などが余分に必要となります。
また回遊性を確保するために壁を取り除くことで、耐震性が落ちてしまう恐れがあります。
建築会社によっては、それを補うために別の場所に耐力壁を設けるなど補強が必要になる可能性もあります。
思った以上に予算がかさんでしまうといった失敗もありますので建築会社の担当と相談して進めるようにしましょう。
回遊動線を取り入れるメリット
先に回遊動線の落とし穴を解説しましたが、メリットもたくさんあります。
きちんと理解して取り入れることでより一層満足度の高い間取りにつなげることができます。
回遊動線で家事効率アップ!

回遊動線1番のメリットは家事の効率化です。
回遊動線を取り入れることで、室内の移動距離が短くなります。
例えばキッチンで調理をしながら洗濯や掃除などがスムーズに行うことができるため、家事を効率的に進めることが可能になります。
家族同士の渋滞を回避できる

動線の中に回遊性を持たせることで家の中での家族のすれ違いを軽減することが可能です。
例えば朝の洗面所、入り口と出口が同じ場所になると朝の身支度など洗面所付近で家族の衝突や渋滞が起きやすくなります。
しかし、回遊動線を採用することで2方向以上の出入り口ができるため、人の逃げ場ができ、衝突や渋滞を緩和することができます。
コミュニケーションが生まれやすくなる
回遊動線は通路でさまざまな空間がつながるため、家族の空気を感じやすくなります。
キッチンやリビングを中心とした回遊動線を組むことで自然と家族が顔を合わせるようになるため、コミュニケーションを生むきっかけにすることが可能です。
プライバシーを高めることも可能

さきほどプライバシーが低下してしまう落とし穴について解説しましたが、回遊動線は作り方によってプライバシーを高めることもできます。
例えばファミリー玄関を回遊動線の中に組み込むことで来客と家族の動線を分けることが可能になります。
そうすることで玄関の靴や掃除道具ほか来客から隠すことができるため、見せたくないところを通らせない工夫でプライバシー性の向上が見込めます。

回遊動線を取り入れるコツ5選
ここまでに回遊動線の落とし穴と取り入れることで叶うメリットについて解説しました。
では効果的に回遊動線を取り入れるためにはどうしたらいいのでしょうか?
解説します。
相性の良い部屋同士をカテゴリ分けする

回遊動線を取り入れる際には、部屋同士の相性を考えて配置するようにしましょう。
例えば日常の買い物を効率的に行うと考えた際は、
駐車場から玄関や勝手口へのアクセス→買ってきたものを収納するキッチンパントリー→調理する場所としてキッチンこれらがつながっていると非常に効率がよくなります。
また毎日行う洗濯を効率的にしたいと考えた場合は、
洗面所→洗濯物を干すサンルームやウッドデッキ→干したものをしまうファミクロ(ファミリークローゼット)などがつながっていると便利です。
またキッチンで調理や洗い物をしながら合間を見て洗濯をしたいと考えるとそこにキッチンがつながっていると効果的です。
このように回遊動線を考える場合は何を効率的にしたいかで組み合わせる空間が変わってきますのでどのようなことを叶えたいか事前に挙げてみるとよいでしょう。
回遊動線の中心にはキッチンを置くとよい

さきほどの空間ごとの相性の図にもあるようにキッチンは複数の動線で使われます。
つまりキッチンを家の中心に置くことにより様々な回遊動線と絡めることが可能になります。
一方でキッチンを家の四隅に配置してしまうとどうしても回遊動線の叶えにくい間取りとなってしまう恐れがあるため、敷地の特性や陽当たりなど様々な条件によっても異なりますが、なるべく家の中心に配置できるよう検討しましょう。
また、キッチン単体で見た場合も片方が壁にくっついているペニンシュラ型キッチンよりも両側に動きの取れるアイランドキッチンの方が回遊性の高いキッチンと言えます。


通路幅をきちんと確保しよう
回遊動線を取り入れることで空間に出入り口が複数できるため衝突や渋滞の緩和が可能です。
しかし、各空間をつなぐ通路についても忘れてはいけません。
せっかく出入り口が複数あってもそこに至る通路でうまくすれ違いができないようでは本末転倒です。
大人がすれ違うことを考えると最低でも80cm程度、できれば90cmの通路幅が確保できるとスムーズなすれ違いが可能となります。
回遊動線にこだわり過ぎない
家事効率をアップするために回遊動線を取り入れることは1つの案ではありますが、回遊動線にこだわりすぎてしまうと他のスペースが犠牲になってしまう恐れがあります。
あくまで回遊動線は生活の利便性を向上させるための1つの手段であることを忘れてはいけません。
まずは、新しい家でどのようなことを叶えたいか家族それぞれが出し合い、それを叶えるためには回遊動線が必要となった場合には取り入れるというスタンスで考えましょう。
プロに相談してみよう
インターネットやSNSをくまなく研究し、間取りのイメージを膨らましていざ図面を書いてみようと思っても実際には中々難しいもの。
自分たちだけで解決しようとせず、回遊動線のよい住まいをたくさん手掛けたことのあるハウスメーカーに相談することで理想の家づくりを提案してもらいましょう。
【実例解説】回遊動線の良いお家
回遊動線のよいお家のルームツアーを集めてみました
ご主人の並外れた熱い想いが結実。一切の妥協を排した“最高の家”

キッチン→パントリー→ランドリールーム→脱衣所をつなぐ回遊動線が魅力。
細部までこだわり抜いた一切妥協を排した間取り、こだわり動線は必見です。
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効率化をとことん追求したこだわりの効率ハウス

直感的な出会いから生まれたMさまの家のテーマはズバリ「効率化」。
ランニングが趣味のMさまは、玄関扉を開けてすぐの場所にお風呂があるというダイナミックな間取りにしました。
「ランニングから帰ったらそのままお風呂に入って、清潔な状態で、リビングでくつろげて快適です」と間取りの効率化で、快適さを実感したそうです。水回りスペースには他にもこだわりがあり、トイレは何とウォークスルー! 玄関側と寝室側の両方に引戸を設けたことで、両側からトイレに入れる設計になりました。
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住まいは動線で決まる!思い通りの生活動線で、暮らしをより快適に

奥様のこだわりポイントは、スムーズに家事ができる動線。
「家事の動きを考えた間取りにしたいと元々思っていたんです。脱いだ服を洗濯して、干して、畳んで、収納する。洗面脱衣室とサンルーム、ウォークインクローゼットの繋がった3つの部屋だけで家事が完結します。時短ができて、前の家よりも趣味の時間が増えたので、すごく満足しています」と奥様はこだわりの動線にご満足の様子。
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まとめ
回遊動線は、家事効率をアップさせるために非常に有効な間取りの一つです。
しかし、設計を誤ると逆に不便になることもあります。
回遊動線を取り入れる際には、相性の良い部屋同士をつなげることや、キッチンを中心に配置することが重要です。また、無理に回遊動線を取り入れる必要はなく、家の間取りや家族の生活スタイルに合わせて最適な動線を計画することが大切です。
セキスイハイム東海では、注文住宅・分譲住宅を、静岡エリアにてご提案しています。
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